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鉄道工事でレールを溶接するときの工法

こんにちは!
株式会社鋼和企業は、東京都のJR武蔵野線・南武線・中央線で軌道整備や各部品の交換などの鉄道保線工事を手掛けております。
日本の鉄道は、レールを溶接したロングレールを採用することで、乗り心地の向上や、振動・騒音の軽減をしています。
レール溶接にはどのような工法があるのでしょうか?
今回は「レールの溶接工法」についてご紹介いたします。
本コラムを参考に、鉄道工事入社後に生かしていただければ幸いです。

フラッシュ溶接法

溶接
フラッシュ溶接法を用いたレールの接合部は、信頼性と生産性が高く、溶接時間は1.5分~3分ほどです。
レール溶接工場内での溶接施工に適しています。
しかし、溶接のための機器が大きく、大容量の溶接電源が必要なため、機動性がやや劣るというデメリットもあります。
小型化したフラッシュ溶接機を用いて施工した事例もあり、技術の発展が進めばそのデメリットも解消されるかもしれません。

エンクローズアーク溶接法

エンクローズアーク溶接法は、東海道新幹線の建設をする際、ロングレールを現地で溶接するために開発された工法です。
レールに間隔を空け、I型開先の状態に突き合わせます。
低水素皮膜アーク溶接棒を使い、下向きの姿勢から手動で溶接する方法です。
加圧や圧縮を使わないので、軌道上にレールを敷いた状態でも溶接施工が可能なのがメリットといっていいでしょう。
ただし、誰にでもできる施工ではないため、高度な技術を有しているスタッフが行わなくてはなりません。

テルミット溶接法

テルミット反応を溶接に応用した工法が、テルミット溶接法です。
テルミット反応によって得られる溶鋼を、接合レール間に設置したモールドに流し込みます。
溶鋼の温度が2100~2400℃まで上昇する激しい反応で、危険なのではないかと不安に思う方もいるかもしれません。
しかし、爆発的な反応ではないため、思ったよりも安全です。

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最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。